こんにちは、院長の吉村です。

本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。

右肩が上がらず、痛くてシャンプーや髪が結べないと仰られて来院された新患さん。この方のお悩みは…

  • 肘を曲げて髪を触る動作がやりづらい(ブラッシングや、髪が結べない)
  • 洗顔する時にも洗いづらい
  • 右手で左肩を触ろうとすると回りづらい
  • コートの脱着がしづらい
  • エプロンが後ろで結びづらい

なんで腕が上がらなくなるの?

腕が上がらなくなる理由は、五十肩や腱板断裂、石灰沈着などによるものもありますが、この方の場合、問診や検査すると別に原因がありました。

整形外科でレントゲンを撮っても「異常なし」という診断だったようですが、触診してみると、明らかに棘下筋や小円筋(肩甲骨に付いている筋肉)が凝り固まり、三角筋(肩の外側の筋肉)の筋力低下を起こしていたのが原因でした。

肩が上がらない・痛い

筋肉の拘縮(硬く縮まった状態)や筋力低下はレントゲンでは写らないので、整形外科では「異常なし」と判断されたのかと思われます。

棘下筋・小円筋、三角筋が障害されると…

棘下筋が障害されると、結髪動作、結帯動作に支障をきたします。どんな動きかといえば…

  • 結髪動作
    髪を結んだり、ブラッシングしたり、シャンプーする様な動作
  • 結帯動作
    ブラジャーのホックの脱着動作、エプロンの帯を結ぶ動作

また、三角筋が障害されると、こんな動作に影響がでます。

  • 腕を横から上げる動作
  • 腕を前から上げる動作
  • 腕を水平内転する動作(ざっくり言えば反対側の肩を触るような動作)
  • 腕を後ろに上げる動作
  • 腕を外旋する動作(下の図を参照)

画像の説明

この方の「洗顔しづらい、シャンプー動作、髪をブラッシングしづらい、エプロンが結びづらい」動作は、まさにこの筋肉たちが障害されたことによるもの。

どうすれば解消できる?

これは筋力低下を伴うので3~4回では完治しませんが、まずは筋肉の硬直を取りながら、痛みや動く範囲を広げる治療をします。と同時に筋力低下を補うトレーニングをしていきます。

トレーニングは家でも簡単にできるので、こちらで丁寧に指導します。